熟成大古酒 時の職人
  日本酒の古酒とは、長期間熟成させた日本酒のことをさします。
特別な製法や貯蔵期間に明確な決まりはありませんが、日本酒の熟成古酒の研究と普及を目的とした「長期熟成酒研究会」では、「満3年以上酒蔵で熟成させた、糖類添加酒を除く清酒」を「熟成古酒」として定義しています。
読み方は古酒(こしゅ)、英語では『Koshu』 または『vintage sake』。ワインと同様に、熟成によって独特の風味や香りが生まれるため、海外の日本酒愛好家の間では "aged sake" と呼ばれることもあります。
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15年貯蔵の長期熟成酒
  日本酒の多様性を求めて挑戦した2008年。代表取締役である狩場一龍が新たな日本酒を探す中で、長期熟成酒の世界に興味を持ち生産を行いました。
 貯蔵は大蔵の一番奥の温度変化が最も少ない場所で行いました。
 貯蔵を行って数年は、なかなか商品化への品質には届きませんでしが、緩やかな温度変化を繰り返す中で、10年を経過した辺りから味に奥行きが加わり始めました。さらにドライフルーツや蜂蜜のような華やかで芳醇な香り、美しい琥珀色、雑味が少なく綺麗で広がりのある味へと年月を重ねて変化していきました。
 
 一口飲むごとに、15年の時を感じる深く濃厚な味わいと香りが広がります。
 
 日本酒度 +0
 精米歩合 60%(山田錦 五百万石 日本晴)
 アルコール度数 19度以上、20度未満
 
 
 
 
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なぜ色が変わる? 古酒の色の謎  日本酒の色は、熟成が進む過程で『透明→黄金→琥珀色』へと濃く変化していきます。
 この色の正体は、日本酒に含まれる糖分とアミノ酸が反応しておこる『メイラード反応』といい、色が濃くなるのに比例してコクと奥行き(ボリューム)が増し、味わい深くなっていきます。
 身近だとタマネギを炒めると茶色く甘くなっていく現象がこれにあたります。
 
 
 
 
 - さまざまな飲み方で楽しめるお酒  - 熟成大古酒、時の職人は様々な飲み方を楽しめるお酒になっています。
 まずは、ひや(常温)で熟成酒の持つ味の奥行きや拡がりを感じて頂くのがおすすめです。
 
 その他には、温度を上げてぬる燗程度でを燗付けて飲むのもおすすめです。
 また、ロックや冷酒で飲むとスッキリと軽快に楽しむことができます。
 
 また、料理の相性が良い料理としては、中華料理やジビエ、さらにアイスや生クリームを使ったスイーツもおすすめです。