自家栽培の山田錦でつくる米麹
日本酒によってお米の削り具合(=精米歩合)を変えるのが一般的です。しかし、当社では自家米を60%まで削ったものだけを「麹」に使用しています。60%にこだわるのは「手頃な値段で買える美酒」に通じるからです。高級酒ではなく、あくまでも毎日飲める「最もうまい酒」をポリシーに日々つくっています。
酒造りは言うなれば「子育て」と同じです。お米を発酵させ、だんだんと日本酒に仕上げていく工程。そのカギとなるのは、酒造りを手伝ってくれる麹菌や酵母との対話です。徹底的な温度管理をする「手」と、発酵を見守る「やさしい目」があってこそ、菌と酵母はうまい酒を増殖させていきます。だからこそ、当社では米の品質、温度の見極め、良水の管理に、決して手を抜きません。