里山の酒蔵
狩場一酒造のある丹波篠山市は、兵庫県の市町村の中でも標高が高く、四方を丹波山地の山々に囲まれた盆地になります。また気候は、冬期は日本海から寒波の影響で厳しい寒気に覆われ、夏期は内陸的気候で盆地特有の昼夜の温度差が大きいのが特徴です。私たちの蔵の周りは、自然豊かな里山の風景が広がり、春夏秋冬の変化を感じながら酒造りを行っています。
丹波杜氏のふるさとで杜氏が建てた蔵
丹波篠山は、日本三大杜氏とされる丹波杜氏のふるさとです。
厳しい寒さとなる冬の時期は多くの方が、灘などの酒蔵に働きに行っていました。狩場一酒造の創業者である狩場藤蔵も丹波杜氏として腕を磨き、灘や九州の酒蔵の杜氏を指導するほどでした。やがて、自身の生まれ育った場所で日本酒を醸したいと思い、1916年に亀甲藤醸造として創業しました。その後現在の4代目狩場一龍にいたるまで蔵元自らが造りをし、全ての工程に目を配り、真摯に酒造りに取り組む姿勢を貫いています。